とあるユーザーグループによる翻訳プロジェクトに参加している。
Lost In Translation より (特に本文と関係なし)
翻訳しているのは、UXデザインに関するごく短い文書なのだけれど、それでも、レビューしていると迷うところがチラホラとでてくる。例えば「evidence」。本文中には「実際のユーザーによるevidenceを集めてデザインを評価しましょう」のように出てくる。普通に日本語を当てるならば「証拠」なのだけれど、なんだかしっくりこない。証拠という日本語にはどうしてもネガティブな響き、あるいは説得材料に使うような攻撃的な響きがともなう、ような気がする。最近のビジネスで使われるエビデンスというカタカナにはもうちょっとフラットな、単なる「記録」や「データ」に近い響きを感じる。迷った末に、僕のレビュー担当分では「エビデンス」とカタカナで置いた。ある程度の専門的な読者を想定するならばその方がいいのではないか、という判断だ。最終的にどうなるかは分らないけれどまずはそれで。
そういう意味ではdesignも大変難しい。この場合は逆にカタカナでデザインと書くと逆に意匠に重きをおきすぎているような感じがある。ただ「設計」と訳してしまうと工学によりすぎているような感じがする。UXの議論の場合はどちらも含めたい。どうするべきか?
evidenceの例では今日の打ち合わせで、最初の一回目は「エビデンス(証拠)」と書くのはどうか、という案もでていた。それはなかなかいい手に思える。
実際のユーザーによるevidenceを集めてデザインを評価しましょう ⇒ この文脈からすると、「裏付け」とか「根拠」ですかね?
そうですね!そう直せばよかった!